不妊の闘いと新しい希望
元TBSアナウンサーで、今年の4月に姫路市の教育長に就任した久保田智子さんは、20代前半のころ、生理不順をきっかけに病院で検査を受けた際、医師から不妊症で子どもを授かるのは難しいことを告げられました。
結婚して子どもが生まれることは、ごく当たり前に描いていた人生を、自分は送れないのかもしれないというショックを受けました。
特別養子縁組への道
【動画】子どもを“迎え入れた”家族特別養子縁組は、さまざまな事情で生みの親が育てられない15歳未満の子どもに、家庭との縁を結ぶ制度です。
養親が家庭裁判所に申し立てることで、法的に実の親子と同じ関係になることができます。
久保田さんの決断
久保田さんは、特別養子縁組の存在を知り、夫と共にこの道を選びました。
2019年1月に生後間もない女の子を迎え入れ、家族となりました。
久保田さんは、子どもが持てないという自身の「穴埋め」をどうしたらいいか、生きている意味は何かという哲学的な問いに答えを見つけたのです。
家族としての成長
【動画】映画『私の家族』予告編特別養子縁組を通じて、久保田さんは母親としての役割を全うし、娘は久保田さん夫婦にそっくりな表情や仕草を身につけています。
久保家族としての成長田さんは、子育てに葛藤や不安があるものの、夫婦で「いまの生活、すごくいいよね」と喜びを感じていると話します。
社会へのメッセージ
久保田さんは、子どもを取り巻く社会的・経済的な課題に光を当てるため、メディアで働く一人として力を入れています。
特別養子縁組が子どものための制度であるという考えを深め、多様な家族の形を社会に伝えています。
まとめ
この記事は、久保田智子さんの経験を通じて、特別養子縁組の意義と家族の絆の大切さを伝える内容となっています。
久保田さんの物語は、同じような状況にある人々に希望を与えるとともに、社会に対して新しい家族の形を考えるきっかけを提供しています。